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キニナル記

その時気になったものを完全主観で綴ります。

こうして蘇った…阪神藤浪晋太郎がオフに取り組んだ心技体

阪神タイガース藤浪晋太郎投手が692日ぶりの勝利を手にした!

8月21日のヤクルト戦で阪神タイガース藤浪晋太郎投手が692日ぶりの勝利を手にした!
この試合6回1/3 90球6奪三振の好投ながら初回先頭打者に死球を与える大荒れの幕開けだった藤浪投手。
2回には自らの打棒でタイムリーを放つなど何とかしたいという気持ちが伝わってきました。

2012年に大阪桐蔭高校甲子園春夏連覇のエースピッチャーとして活躍。
その年のドラフトで阪神タイガースに1位指名で入団。
以降3年間で35勝を挙げるなど着実にプロのエースに成長していた藤浪投手。

しかし2016年以降の4年間で15勝、2019年に至っては登板1試合で勝ち星0という状況に。
ストライクが入らない…右バッターに対してボールがすっぽ抜ける、左バッターの足元のスライダーを引っ掛けるなどかつての栄光が嘘のような状態に。

そんな藤浪晋太郎投手が復活するきっかけとなったであろう「心・技・体」についてまとめました。


目次


 


▼『心』藤浪晋太郎投手を蘇らせた武豊騎手の言葉

勝ち星無しで迎えた2019年のオフ。
藤浪投手が昨年同様向かった武豊騎手プロデュースの「テイクフィジカルコンディショニングジム」とはどんなジムなんでしょうか。

同ジムは競馬の武豊騎手が総合プロデュースしており、親交のある同騎手に志願する形で入門。今後も理学療法士のもとで体の扱い方を学び、来季の完全復活につなげていく。

阪神藤浪が完全復活へ武豊塾入門 合同トレに発展も - プロ野球 : 日刊スポーツ

とあります。理学療法士の指導に基づく体の使い方を学んでいます。
そこで得たものとともに、武豊さんからの激励も精神的に大きかったのではないかと推察します。

「今思えば病んでましたね……。グラウンドに行くのも憂鬱になった時期もあったので。全員が敵に見えるというか、疑心暗鬼になるというか。俺、そんな悪いことしたのかなと……」

https://real-sports.jp/page/articles/361712293433574422

藤浪投手の苦悩…そこに手を差し伸べたのが武豊騎手でした。

「これは語弊があるかもしれないんですが。おごりとかそういう意味じゃなく、自分のことをもっと特別だと思ったほうが楽になれるよ、と。いろんな批判、バッシングを受けても自分でおれるよと。(武)豊さんは特にそういう話をしてくれました。あえてそう思えよと。自分が特別だから、それだけ批判も言われる。そう思うようにしてから気楽になれた部分はあります」

競馬界のレジェンドからの激励、そして様々な交流が刺激になったハズです。
芸能人の木梨憲武さんのInstagramに競馬界のレジェンド武豊騎手、プロ野球選手の巨人・坂本勇人さんとともに写った藤浪投手。

www.instagram.com


【追記】藤浪晋太郎投手のアブノーマルな状態

藤浪がトレーニングを行う京都市内にあるジョッキーの武豊主宰のジムでトレーナーを務める長谷川聡氏は、近年の不振の原因を「勤続疲労に加え、プロ入り後のウエートトレーニングで増えた筋肉によって肩甲骨、股関節周りの可動域が狭まってしまったこと」と分析。ヨガなどを取り入れた2年間のトレーニングで「股関節の柔軟性に関しては全く問題ない。肩甲骨周りの可動域を計測するスコアも、アブノーマルと表現すべき段階からノーマルと呼べる状況になってきた」と言う。

阪神・藤浪に制球難解消の兆し!トレーナーは「中継ぎより先発を」 | 東スポのプロ野球に関するニュースを掲載
勤続披露や肉体改造による影響で柔軟性に問題点があったのが制球難の問題の1つだったようです。


 

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▼『技』藤浪晋太郎投手を蘇らせた山本昌さんの慧眼

特に右打者への”すっぽ抜け”が危険視されていた藤浪晋太郎投手。
この悪癖を修正するために2019年の秋季キャンプに臨時コーチとして招聘された山本昌さん。
29年にも及ぶ現役生活で219勝を挙げた中日ドラゴンズのレジェンド投手です。

その山本昌さんが矢野監督の求めによって秋季キャンプに参加し各選手に指導する中、ファンが特に注目したのが藤浪投手への指導でした。
精神的な”イップス”が噂されていたものの山本昌さんが注目したのは「メカニック」の部分でした。

「手首が寝ていると抜けたとき、球は左右に行く。手首を立てていれば、抜けても球は上か下にしか行かない、つまり死球にならないということです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6729cc1a12829b746ef4ab6a05ce68c4da689a8c

スリークォーター気味で腕が横ぶりになりやすい藤浪投手に手首を立てるための意識付けとして”チェンジアップ”を投げることを要求。
チェンジアップは手首を立てないと投げられず、投球法を覚えれば制球力のアップにつながるそうです。

また

「バレーボールのアタックのように腕を振って。身体の最も近いところに、腕が通るようなイメージで。打撃でも、バットが外回りするとボールに力が伝わらないでしょう。投球も同じ。身体の近くで回すことで、腕がブレずボールをコントロールしやすくなるんだ」

阪神の四球王・藤浪晋太郎 山本昌が伝授した「復活への3条件」 | FRIDAYデジタル
と体の使い方も教えていました。


 

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▼『体』藤浪晋太郎投手を蘇らせた「ドライブラインベースボール」の動作解析

中日ドラゴンズの藤嶋健人投手らとともに参加した「ドライブラインベースボール」のセミナーに1人50万円を出して参加。
「ドライブラインベースボール」は大リーグで5年連続2ケタ勝利を挙げたレッズのトレバー・バウアー投手が取り入れたことで話題になった。

米シアトルから来日した専門家がデータや動作解析を行い、個々にあったフォームやトレーニングを見つける取り組み。

藤浪がドライブライントレ、きっかけはダルビッシュ - プロ野球 : 日刊スポーツ

ここでモーションキャプチャーによる投球動作の解析と、トレーニングの指導を受けた藤浪投手。
”プライオボール”を使った練習などは実際に試合前にも行っているようです。


こうした取り組みによって球威とコントロールを取り戻した藤浪投手


期待が高まる中で、またしても事件が起きてしまった…


 

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新型コロナウイルス陽性反応、そして遅刻による2軍行き

様々な取り組みによって本来の力、いやそれ以上の力を得た藤浪投手でしたが、嗅覚異常を訴えて3月26日深夜に受けたPCR検査で陽性反応が出た。
世間はいわゆる新型コロナウイルスの第一波のさなか…知人が集まる食事会で感染したようです。
結果を残せていない選手の軽率な行動に厳しい声があがり、苦境に陥る藤浪投手。
幸い症状は軽く、4月上旬に退院となりましたが、延期されていた開幕が見えた5月29日に藤浪投手の遅刻による二軍降格が報じられました。


プロとしての自覚がないと言われても仕方ない苦境。
トレードの噂もささやかれる中で、結果を出すことで禊をするしかない藤浪投手。
まだまだ1勝…内容的に蘇ったとは言えないかもしれない。
けれどこの逆境を跳ね返してこその「真の復活」

今後の藤浪晋太郎投手にも注目が集まります。


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