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キニナル記

その時気になったものを完全主観で綴ります。

「阪神タイガース Women」が始動!女子硬式野球の現状はどうなってるの?

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阪神タイガース女子硬式野球クラブチーム「阪神タイガース Women(ウィメン)」の入団会見が行われました。

監督はプロ野球阪神タイガースでもプレーした野原祐也監督。
キャプテンは三浦伊織外野手で、選手は最年少20歳から31歳までの17人です。

チームは2月から始動し、週1回の練習を重ねて4月以降の全日本女子野球連盟及び関西女子硬式野球連盟主催の各大会に参加する予定だそうです。
5月:ラッキートーナメント(関西)
6月:全日本女子硬式野球選手権大会予選→8月:本選
7月:全日本女子硬式クラブ野球選手権大会予選→10月:本選
9~10月:ラッキーリーグ(関西)

この「阪神タイガースWomen」ってどんなチームなの?
サクッと見れるよう、まとめてみました。

 


阪神タイガースWomenって何?誕生の経緯と女子野球の現在

球団によると女子野球チームを作った狙いとして
①女子野球選手の憧れ・目標となること。
②女子が野球を始めやすい、続けやすい環境作りを行うこと。
③女子野球人口を増やし、女性の「野球ファン」「タイガースファン」を増やすこと。
を挙げています。

また、選手選考の基準としてはこのようになっていました。
①18歳以上の女性(2021年3月に高校卒業予定の方は可)
②2021年シーズンに他の硬式野球チームや硬式野球部に所属していないこと
③週末のチーム活動や大会に優先的に参加できること(会社員や学生でも問題ございません。)
(引用:「阪神タイガース女子硬式野球クラブチームの新設」 及び「入団セレクション開催」のお知らせ|球団ニュース|ニュース|阪神タイガース公式サイト


漫画でも女子野球が広がりが広がっており
男女混合型の「MAJOR 2ndメジャーセカンド)」

女子野球がメジャースポーツとされる日本を舞台にした「球詠(たまよみ)」

などがあります。


しかし、実際の女子の硬式野球はちょっと混迷を深めているようです。

女子の硬式野球をめぐっては、競技人口は増えていますが、去年11月に、女子プロ野球リーグに所属する選手のおよそ半数がチームを退団するなど、受け皿づくりが課題となっています。<<
阪神 女子の硬式野球チーム「阪神タイガース Women」設立へ | プロ野球 | NHKニュース

えっ、どうなってるの?
Wikipediaによると

日本女子プロ野球機構(にほんじょしプロやきゅうきこう、通称:JWBL)は、2009年8月17日に日本における女子プロ野球リーグ創設のため、わかさ生活を株主として設立されたプロ野球リーグ運営法人。

とあります。「わかさ生活」1社で4球団を抱え、100億円近い費用を投じていたようです。
1球団当たり年間2億以上の経費に対し売り上げは5000万円だったようで赤字は必至。シーズン中には移籍(人事異動)の名のシャッフルも行われるなど旧来の体制の限界も垣間見えていた様子。

そして2019年。人気を博した女子プロ野球でしたが、設立10年を迎え「わかさ生活」との間にこんなトラブルがあったようです。

新たな契約内容は、シーズン中は野球に専念するため固定給プラス出来高払いとする一方、オフ期間は選手としての給与はなく、社員として働くか別の働き先を見つける-というもの。条件面で折り合わなかった選手のほかベテランには戦力外通告を受けた選手も多く、これが大量退団の要因となった。

「美しすぎる女子野球選手」ら半数が退団 大量リストラの女子プロ野球、存続の行方は(1/3ページ) - 産経ニュース

「野球と違うところで圧力がかかる。幹部がいきなりルールを変えたり、選手をいきなり野球以外の理由で出場停止にしたこともあった」

36人が一斉退団…女子プロ野球で一体何が起きているのか? 元選手が語る問題点とは : スポーツ報知

所属71人中、36人が退団…「美しすぎる女子野球選手」として話題になった加藤優選手などもこの時に退団するなど岐路に立っていました。

そんな女子の野球チームへの受け皿が必要とされていました。
アマの企業チームも増えており、セカンドキャリアを考えてアマに進む選手も出てきていた中で、今回の阪神タイガースによる発表となりました。

 


阪神タイガースWomenのメンバーがエグい!

女子プロ野球が創設された10年から11年間プレーした「レジェンド」で、首位打者や最多盗塁などのタイトルを何度も受賞。3月にメキシコで開催予定の女子野球ワールドカップ(W杯)日本代表メンバーにも選出されている。

三浦伊織外野手のプレーから目が離せません。

チーム最長身173センチのスタイルが目を引くスラッガーは女子プロ野球リーグで4チームに所属し、昨季まで計6年間プレー。同リーグが開催した「美女9総選挙」で2年連続ベスト3に入るなど、「美人すぎる外野手」としても注目されてきた。

高塚南海(みなみ)外野手にも注目が集まります。


他にも選手たちが続々とSNSで発信していました。その一部です。



▼実はプロ野球球団による女子シーム設立の先輩がいる!

「野球振興」を目的に、2020年4月1日から主に尚美学園大学(埼玉県川越市)を拠点に活動を開始する女子硬式野球チーム「埼玉西武ライオンズ・レディース」を、埼玉西武ライオンズ公認チームとして支援していくことを決定しました。

12球団初!プロ野球チーム名を冠した埼玉西武ライオンズ公認の女子硬式野球チーム「埼玉西武ライオンズ・レディース」が4月に誕生!|埼玉西武ライオンズ
2020年1月に設立された「西武ライオンズレディース」。

設立1年目に第15回全日本女子硬式クラブ野球選手権大会で初出場初優勝を果たすなど活躍しています。