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キニナル記

その時気になったものを完全主観で綴ります。

阪神・岩田投手が復帰!1型糖尿病と新型コロナウイルスの危ない関係

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2020年に世界中を席巻した新型コロナウイルス「COVID-19(コビッド19)」。

次第にウイルスの詳細が研究され、基礎疾患と結びつきやすい傾向があると見られています。

そんな新型コロナウイルスに翻弄されたのはプロ野球界も同じ。
特に「1型糖尿病」の治療をしながらプレイを続けていた阪神タイガース岩田稔投手にとっては命の危険を感じながらのシーズンでした。

そんな新型コロナウイルス問題が解決されないまま2021年を迎え、自主トレ中の岩田投手が新型コロナウイルス陽性反応で入院したという報道に心配が集まりました。

 


1型糖尿病って何?岩田稔投手のこれまで

1型糖尿病は、膵臓インスリンを出す細胞(β細胞:べーたさいぼう)が、壊されてしまう病気です。β細胞からインスリンがほとんど出なくなることが多く、1型糖尿病と診断されたら、治療にインスリン製剤を使います。

引用:1型糖尿病ってどんな病気? | 糖尿病情報センター

岩田稔投手は大阪桐蔭高2年の冬に1型糖尿病を発症。
その困難を乗り越えて2005年大学生・社会人ドラフト希望枠で阪神タイガースに入団。その後は2008年に10勝をあげるなどローテーションの一角として活躍しています。

日常生活だけでも定期的なインスリン注射が必要になるようですが、岩田投手はこれをプロ野球選手というアスリートが体力強化や体調管理をしながら行っていました。

岩田稔投手は先発投手だったため、2009年からNPO法人日本IDDMネットワークが運営する「1型糖尿病研究基金」に対し、10万円(今季勝利数1勝×10万円)の寄付を行っています。

1型糖尿病インスリン注射が必須で、特徴は神経が鈍感になり、ウイルスが入ってきても症状に気付きにくい。そのため、重症化につながりやすく、気付いたときには手遅れとなることが多いという。

医師解説「コロナと糖尿病」症状に気付かずに重症化 - プロ野球 : 日刊スポーツ
循環器及び感染症専門の愛知県医科大・後藤礼司医師のコメントです。

 


▼岩田投手が語る新型コロナウイルス感染で大変だったこととは?

核酸増幅法で2回続けて陰性となったため退院した岩田投手。

新型コロナ核酸増幅検査(LAMP 法)とは検体には鼻や喉の粘液、唾液などを用い、ウイルスの遺伝子がわずかでも含まれていれば検出できる、非常に感度の高い方法だそうです。
https://yokkaichi.jcho.go.jp/kenkan/wp-content/uploads/sites/2/2020/12/2lamptowa-3.pdf
専用の容器に唾液を入れて提出します。

そして岩田稔投手が貴重な体験を告白してくれました。

「隔離となったら、1型糖尿病の治療って、インスリンの注射と食事の量と運動がうまく重ならないとコントロールできないんですよ。血糖値が上がり続けてしまうので。運動ができない分、いろいろ薬を増やすか、食事量を減らすか、という微調整が必要なんですけど入院した時に僕、風邪っぽい時、コロナとは関係なく、1型糖尿病の人たちは風邪を引いた時に、血糖値が上がって、落ちにくいんですよ。それと同じような症状が出てたので、なかなか血糖値が下がらんなとか、というのは感じましたね」

阪神・岩田が練習再開 コロナから回復「食べても味を感じないことがありました」
鼻詰まりと味覚・嗅覚に異常を感じたようです。

▼糖尿病患者は新型コロナウイルスにかかりやすいの?

日本糖尿病協会のこちらの資料でも新型コロナウイルス感染によるリスクを訴えていました。
www.nittokyo.or.jp

糖尿病患者だからといって新型コロナウイルスに感染しやすいとは言えませんが、医師・医療従事者との連携を密にとって乗り切りたいものです。

岩田稔投手の今季の活躍にも期待したいですね!