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キニナル記

その時気になったものを完全主観で綴ります。

ベールを脱いだ韓国二冠王…メル・ロハスJr日本初出場レポ

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2021年のシーズンの話題をさらう阪神タイガースの躍進。

昨年2位だった時とメンバーはここまでそれほど変わっていないものの、5月7日時点で打点・本塁打セ・リーグ二冠王の新人佐藤輝明選手が加わった打線や先発陣の好調もあり、2位巨人と3ゲーム差の首位をひた走っています。

入国制限されていた助っ人外国人選手が各チームに続々加入を始め、シーズン当初ほど勝つペースが上がらなくなってきた阪神タイガース
そんな中で期待されているのが、新外国人選手のロハスjr選手とアルカンタラ投手です。

そんなメル・ロハス・ジュニア選手が5月8日に日本初出場となった試合についてまとめてみました。

 


▼メル・ロハス・ジュニア選手は昨年の韓国二冠王!

メル・ロハス・ジュニア(Mel Rojas Jr.)選手
2020年に47本塁打135打点で打撃2冠を獲得したスイッチヒッターの強打者です。

メジャー経験はなく、KBOでパワーヒッターに変貌して実績を作り、2020年のオフに巨人やメジャー球団との争奪戦の末に阪神タイガースに入団しました。

入団の背景に韓国球界で家族ぐるみの付き合いだったサンズ選手(阪神)がいたこと、そのサンズ選手に阪神の外国人の環境を聞いたことも大きかったようです。
条件面だけで言えば巨人の方が良かったとも。

メジャーからはそこまでの契約は得られなかったようで、阪神タイガースと2年契約しましたが、2年目に関してはロハスJr選手側に選択権がある契約になっています。

つまり日本で実績を作ってメジャーへ行く夢を叶えるために阪神で今年活躍する必要があるわけです。


そして迎えた2021年でしたが、春季キャンプにロハスjr選手の姿はありませんでした。
新型コロナウイルスの影響で新外国人選手の入国制限されたため1人でずっとトレーニングを続けていました。

そして4月に入って入国、隔離期間を経て下旬に2軍に合流。
打率は2割だったものの、社会人との試合も含め3本塁打を放って長打力をアピールしていました。
広島カープ軍の由宇球場はとても広くホームランが出にくいことでも有名ですが、そこでも一発を見せていました。

そんな時に起きたチームの主軸・大山悠輔選手の2軍調整。
その代わりとして白羽の矢が立ったというわけです。

 


▼遂にベールを脱いだロハス・ジュニア選手、その実力は…

来日初出場となったメル・ロハス・ジュニア選手。
横浜スタジアムでの横浜DeNAベイスターズ戦でお試しの6番ライトでの出場となりました。


対ロメロ投手(右腕)
1アウトランナー1塁で迎えた第1打席は併殺打

第2打席は佐藤輝明選手の先制打、サンズ選手が続いて2アウトランナー1・2塁で捉えたあたりでしたがセンターフライ。

右腕の国吉投手と対戦した第3打席。ちょっと荒れ気味で力のあるボールに戸惑い気味の空振り三振。

第4打席は左腕の砂田投手ということで右打席に入ったロハスJr選手。外角ギリギリに決まったストレートに手が出ず見逃し三振。

無難な守備を見せつつ肩は非常に強そうだなという印象です。
体重100キロ超と体が大きいこともあり、スピードはそこまで無いのかな?

チームは伊東将司投手の好投もあり勝利したものの、ちょっとホロ苦(?)の日本デビュー戦となりました。


 


▼今後はどうなるの?外国人枠争いがエグい!

前日にチェン投手が今ひとつの内容だったこともあり、外国人枠は実質

投手:ガンケル投手、スアレス投手、アルカンタラ投手
野手:サンズ選手、マルテ選手、ロハスjr選手

の争いになっています。
アルカンタラ投手は前日二軍ながら5回無失点で状態の良さをアピール。
次回の巨人戦での登板が見込まれています。

となると、外国人5枠(ベンチ入り4)の争いが熾烈になってきます。
開幕投手だった藤浪晋太郎投手や怪我の高橋遥人投手が2軍に居ることで投手の層にやや不安がある中、好調のガンケル投手や絶対的な抑えであるスアレス投手は外せないのでは…。

大山選手の復帰にもよりますが、アルカンタラ投手が上がってくるまでにロハスjr選手がアピールできるかどうかが鍵になりそうです。

いずれにせよ外国人選手でさえ競争にさらされている阪神タイガースの勢いはまだまだ続きそうですね。