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キニナル記

その時気になったものを完全主観で綴ります。

ボール暴れすぎやないかい(困惑) 怒涛の西純矢初登板レポ【阪神タイガース】

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2021年シーズンも残り100試合ほどになった5月中旬。

2019年のドラフト会議の目玉だったロッテの佐々木朗希投手がデビューを5回4失点、最速154キロでした。
そしてヤクルトの奥川恭伸投手は”投げ抹消”を繰り返しながらここまで、1勝1敗、27イニング投げて防御率5.00と徐々に内容が向上してきています。
オリックスの宮城投手は既にローテーションピッチャーとして活躍中です。

そんな彼らと第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップで一緒に戦った阪神タイガースの西純矢(にし じゅんや)投手が、5月19日に甲子園でプロ入り初登板を果たしました。

前日は縁戚にあたる西勇輝投手が炎上。チームとして負けられない2戦目は雨がぱらつくコンディションでした。

西純矢投手のデビュー戦はどんな様子だったのでしょうか、まとめてみました。

 


▼西純矢投手は2019年のドラフト1位!

西純矢投手は2019年のプロ野球ドラフト会議で阪神タイガースから1位指名を受けた創志学園からの高卒投手です。

甲子園で帽子を飛ばしながら熱投する姿が印象的でしたが、高校一年の時に亡くなったお父さんを想っての熱投だったそうです。給料の大半はお母さんに渡してしまうんだとか。非常に家族想いな面があります。
U-18代表に選出され好投。打者としても対南アフリカ戦では2本塁打、8打点と活躍を見せました。


そしてルーキーとして迎えて2020年は一軍登板なし。
二軍で11試合登板し4勝3敗、防御率4.00でした。
出始めの頃は制球に苦労していましたが、投手コーチとフォームを手直しし、尊敬する元広島カープ前田健太投手の投球動作を真似てコントロールが安定し始め、フェニックスリーグで好投していました。

そして迎えて2021年の春季キャンプでは同い年のドラフト2位・井上外野手とともに一軍キャンプに参加。
最初の体外試合に先発するなど期待されていましたが、オープン戦の中盤で乱れる場面があり、今季も二軍スタートとなりました。

 


▼注目のデビュー戦!西純矢投手の投球が…

同年代が次々にデビューする中で注目された西純矢投手の先発。

ストレートは140キロ中盤出ていたものの、変化球がストライクが入らずいきなり四球を連発…

得意のスライダーの制球に苦しみながら直球の球速以上の球威で押し込んで無失点の立ち上がりでした。
無失点だったものの30球あまり費やし、ブルペンでは同い年で同時に一軍昇格した及川投手が投球練習を始めるなどバタバタしていました。

2回も先頭打者にフォアボール。続くサンタナ選手を併殺にしたあたりからカーブやフォークなどの変化球がゾーン内に入り始めました。

そこからは危なげない投球で終わって見れば5回87球4四球無失点、それもノーヒットと素晴らしいプロ初登板となりました!



 


▼西純矢投手、持ってる男かも…ドラ1のアニキたちが頼もしい♪

ここまで両チーム無得点。
5回裏の攻撃が西投手からだったため、代打が出たことでこの回に得点できれば勝ち投手の権利が得られます。

そこで飛び出した2018年のドラ1・近本選手のソロホームラン!

1点ではありますが、リードしたことでにわかに期待が高まりました!
西純矢投手も笑顔がこぼれています(笑)

6回からは2017年のドラ1である馬場投手が登板。
2回をいつもながら少しボールが暴れながらも抑える好投!

そして7回裏に近本選手の盗塁に対してヤクルト中村捕手の悪送球もあり1点追加。

8回は岩崎投手が1失点してしまいましたが、8回裏にすかさずサンズ選手がソロホームランで3−1に。

そして9回は安定のスアレス投手が締めて西純矢投手がプロ入り初登板、初勝利を挙げました!

ちなみに阪神のドラフト1位高卒投手の初登板初先発初勝利は球団史上初だそうです。

youtu.be
やっぱり初回がガチガチに緊張していたようです(笑)
初勝利のウイニングボールはお母さんに渡すそうです。

LINEで祝福が300、400通来たとか。

 

初々しい若虎の活躍では再び貯金16、2位巨人に4.5ゲーム差をつけています。

首位を快走するからこそ新しい戦力をどんどん活用できる良い循環を感じられる今シーズン。
西純矢投手や及川投手らの台頭にも期待大です!