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キニナル記

その時気になったものを完全主観で綴ります。

二軍が圧倒的優勝も…首位打者や最多勝も阻まれた”一軍の壁”【阪神タイガース】

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3年ぶり17度目のウエスタン・リーグ優勝となった2021年の阪神タイガース二軍。

最終成績は106試合で65勝34敗7分
ファーム最長記録となる18連勝で一気にソフトバンクに並んでからも強さを発揮!
山本選手や板山選手、長坂選手といった中堅の活躍やロハスJr.選手やエドワーズ投手といった助っ人たちもファームで調整していたこともありますが、新人の村上頌樹(むらかみ しょうき)投手が防御率最多勝のタイトルが目前だったり(9月26日現在)、西純矢(にし じゅんや)投手が規定投球回数に達するなど若手投手が台頭!
榮枝裕貴(さかえだ ゆうき)捕手や怪我が惜しまれますが9本塁打50打点をあげた井上広大(いのうえ こうた)選手、最終盤では遠藤成(えんどう じょう)選手もコンスタントな打撃を見せるなどフェニックスリーグに向けても期待が持てる内容でした。

しかし、あくまで二軍は一軍に上がるための育成機関。いわゆる”一軍の壁”に阻まれてもがく若虎も多いです。
そんな”一軍の壁”についてまとめてみました。

 


▼マジかよ…ウエスタン最多勝が木っ端微塵

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村上頌樹投手は2020年のドラフト5位指名の投手です。
智辯学園時代の2016年センバツ優勝投手で、東洋大に進学し活躍しました。

球速はプロではそれほどないものの回転の良いストレートと、東洋大3年の時に大学日本代表メンバーに選ばれた際に1学年上の森下暢仁投手(広島カープ)に教わったカーブが武器です。

「カーブがすごかったので、カーブの投げ方であったり、マウンドに上がる時の気持ちを学びました」。

阪神5位村上「成長した姿を」森下カーブで新人王だ - プロ野球 : 日刊スポーツ

また、山﨑伊織投手(読売ジャイアンツ)からも大学時代にスライダーを教わったそうです。

「曲がりが大きくて気になったので自分で聞いた。スライダーが変わって投球の幅が広がった

野球 - 東洋大・村上頌樹 プロ注目の3年生エースの現在地 | 4years. #大学スポーツ
二軍でスライダーも改良し、ツーシームも高橋遥人投手から教わっているようです。

「遥人さん(高橋)に教えてもらって、投げ始めて良くなった」

【野球】ファーム10勝、阪神・村上頌樹の“お願い”「シンカー」の正体は?/オピニオンD/デイリースポーツ online


めちゃめちゃ器用ですよね。
そんな村上投手は2021年のファームで10勝1敗で勝率.909 防御率2.23と文句なしの成績をあげました。

そんな村上投手ですがなんと1軍では2登板5 .1イニングで10失点 防御率16.88と大炎上…
コントロールが甘くなると得意のカーブも生きず暗転してしまうようです。

矢野監督のコメント

「これも経験なんだけど、ファームでやってきたことは全然出せてないからもったいないなと思う。行って打たれてるんならいいけど。大事に大事にというのが、今日のピッチングにつながったのかな」

阪神矢野監督「全然出せてないからもったいない」村上頌樹を登録抹消へ - プロ野球 : 日刊スポーツ

まだまだ1年目。ストレートのキレを磨いて無双する姿が楽しみですね。

 


▼き、厳しい…二軍の首位打者がキリキリ舞い

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小野寺暖(おのでら だん)外野手は2019年の育成ドラフト1位で指名された選手です。
大商大4年の春に首位打者でMVPを獲得するなどバッティングセンスが光る外野手で、2020年は怪我の影響で打棒が奮いませんでしたが、2021年の春季キャンプで一軍に抜擢。その後も二軍でクリーンナップを務めるなど技術を磨き4月18日に支配下登録を獲得しました。

明るいキャラクターでいじられキャラでもある小野寺選手を待っていたのは一軍の壁でした。

17試合出場30打数5安打1打点12三振 打率167
一軍に行くと固くなってしまうのか、やはり投手が凄いのか…

8月29日に今季4度目の1軍昇格となり、9月9日ヤクルト戦(甲子園)でプロ初タイムリーで初打点を記録。存在感を見せたが、12日のDeNA戦(横浜)で4打数無安打3三振に倒れた後は出場がなかった。

阪神小野寺が登録抹消 21日ウエスタン・リーグ広島戦から2軍合流見込み - プロ野球 : 日刊スポーツ

しかし、二軍では打率.315出塁率.391 6本塁打44打点9盗塁と躍動。
速いボールに対応するためにスイングをコンパクトに改良しているとか。慣れてくれば左打ちばかりの外野の一角に入れるかもしれません。


 


▼二軍から這い上がれた時、ホンモノになる!

そんな二軍ですが今季は及川雅貴投手が中継ぎで一軍に食い込み、小川一平投手も奮闘しています。
更に島田海吏選手も代打や代走からチャンスを伺い、小幡竜平選手も守備固めや代走で光るプレーを見せています。
なかなか結果は出ていないものの斎藤友貴哉投手や湯浅京己投手といった2018年のドラフト組も随所に良い投球を見せており”あと一息”な所に来ているのではないでしょうか。


井上選手も含め特に2019年、2020年ドラフト組が2022年に躍動しそうな予感がしますね!