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キニナル記

その時気になったものを完全主観で綴ります。

「奇跡のバックホーム」がドラマ化された横田慎太郎さんの現在

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プロ野球選手・横田慎太郎(よこた しんたろう)さんの半生がドラマ化されると発表されました。

本作は、プロ野球選手として将来を嘱望されながら病魔に襲われ、24歳という若さで引退した元プロ野球選手・横田慎太郎さんの半生を描いたドキュメンタリードラマ。

https://www.crank-in.net/news/101132/1

これに元チームメイトの梅野隆太郎選手もコメント。

引退した後も元チームメイトから愛される横田慎太郎さんはどんな選手だったのでしょうか。
手短にまとめてみました。

 


阪神タイガース有望株だった横田慎太郎さんを襲った悲劇

2013年のドラフト2位で阪神タイガースに入団。
3年目の2016年にドラフト1位でその年新人王を獲得する髙山俊選手との1、2番コンビで開幕一軍デビューした有望株でした。

ドラフト2位指名で阪神に入団した横田さん。抜群の身体能力で将来を期待されながらも、2017年にボールが二重に見えるという症状から脳腫瘍が発覚。18時間に及ぶ手術の後には苦しく辛い闘病生活が待っていた。

https://www.crank-in.net/news/101132/1

なんでもないフライが取れない…
そんな異変に心が揺れていく…

横田氏は、この異変に「自分の目じゃない」と感じていた。視界には左から黒いラインが現れ、全体がぼやけた。「目が疲れている」と深刻に考えていなかったが、眼科の医師に症状を伝えると予想外の言葉が返ってきた。

 「脳外科の先生を紹介しますので、すぐ行ってください」

元阪神・横田慎太郎氏 「奇跡のバックホーム」の裏にあった思いに再現ドラマなどで迫る― スポニチ Sponichi Annex 芸能

夢を持ってプロ野球入りした若者を待っていた「脳腫瘍」の宣告。
それでもチームに必ず戻るんだという執念を医師に訴えたそうです。

18時間に及ぶ腫瘍の摘出手術は成功。だが、手術直後に目を開けても真っ暗で見えず、後遺症が残った。そんな息子を支えるため、母は仕事を辞めて、病室に寝泊りしながら24時間態勢でサポート。

また、横田氏は復帰へ父とゴムボールでのキャッチボールから始まった。支え、励ましてくれる両親のためにも必ずグラウンドに戻る。その強い思い出抗がん剤治療にも耐えた。そして12月にグラウンドに戻ってきた横田氏。しかし、懸命のリハビリも目の症状だけは回復しなかった。

元阪神・横田慎太郎氏 「奇跡のバックホーム」の裏にあった思いに再現ドラマなどで迫る― スポニチ Sponichi Annex 芸能

そして復帰を果たしたものの、視力の異変は克服できなかった。

「センターの守備位置から見ていると、フライが上がった瞬間にボールが消え、落ちてくる時に現れるけれど、そのボールが二重に見えました。観客席も上下二重に見えていました」。練習を再開した当初は戸惑いしかなかった。「凄く怖くて、何度かボールが顔に当たりそうになりましたが、数をこなしていくうちに少しずつ慣れました」と振り返る。ノックに参加できるようにはなったが、実戦形式の練習で打席に立つことは危険と判断され、最後まで禁じられたままだった。

「自然に体が」脳腫瘍から復活…元阪神外野手が振り返る"奇跡のバックホーム" | Full-Count

そんな中、引退試合の最終回の守備につくことになった横田選手をライナー性の打球が襲う。

ただでさえ中堅手にとって正面のライナーは、距離感をつかみにくい。この時の横田さんの状態では、エラーするか、打った瞬間に大事を取って後ろへ下がるはずの打球だった。ところが、「まるで誰かに押されたかのように背中が前へ出ました」。横田さんは両方の手のひらを前へかざして回想する。

二塁走者の水谷は三塁を蹴って本塁へ突入。ワンバウンドでボールを捕った横田さんは思い切り左腕を振り、絶妙のノーバウンド送球となって捕手のミットに吸い込まれていった。タッチアウト。「ファンの皆さんが物凄く喜んでくれていて、内野手の皆さんがガッツポーズしていて、それでアウトだと気づきました」と横田さん。「病気になってからノーバウンド送球はしたことがなかった。これは自分の力ではないと感じました。自然に体が動いた、本当に不思議な瞬間でした」と今も夢見心地で振り返る。

「自然に体が」脳腫瘍から復活…元阪神外野手が振り返る"奇跡のバックホーム" | Full-Count - (2)

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引退会見の時に心境を聞かれた横田選手のコメント

Q、引退の決意はいつ頃、どういう経緯で?「やっぱり一番に“目”のことが大きいです。自分で打った打球もまったく見えず、ピッチャーに投げてもらった球も二重に見えたり、守備の際にもボールが二重で飛んで来たり。目がぼやけることが多かったので、来シーズンもこれを続けるなら厳しいかなと思い、決断しました。この2年半はすごく苦しかったですけど、自分が野球をやりたいと思ってした決断なので悔いはありません」

両親への感謝が口をついていました。

Qご両親への感謝が一番でしょうね。「両親には、ほんと一番多くて。僕が治療中、髪が全部抜けた際にもお父さんが鹿児島から…お父さんが丸坊主にして来てくれて。本当に、あれを見た時…。両親が帰ったあと、ひとりで大泣きして。お母さんも仕事を辞めてまでこっちに来てくれて。15時間の手術が終わった際にも、僕は目の方が回復せず何も見えなくて、トイレに行くにしてもお母さんたちが抱いていかないと行けない。ご飯を食べるにも見えないので。本当に毎日、『自分は何をしているんだ』と思いながら入院していました。試合には出られていませんが、やっぱりこうやって野球ができたのは、本当に素晴らしい両親のおかげなので。感謝の気持ちしかありません」

阪神・横田慎太郎選手 もがいて苦しんで、闘い抜いた24歳の引退(岡本育子) - 個人 - Yahoo!ニュース

 


▼横田慎太郎さんを間近で見てきた矢野監督、金本監督のコメント

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横田さんの姿勢は今も選手たちを刺激しているようです。

当時の阪神監督だった金本知憲氏は「神様が最高のプレゼントをしたのかなと」。横田氏も「今でも鳥肌が立つ。本当に神様が(背中を)押してくれたんじゃないか」と振り返る。

元阪神・横田慎太郎氏 「奇跡のバックホーム」の裏にあった思いに再現ドラマなどで迫る― スポニチ Sponichi Annex 芸能


阪神タイガースファンで経緯を知っている間宮祥太朗さんもオファーを受けて悩んだそうです。

「ただ、このオファーが数年遅れていたら、きっと僕ではなかった。そう考えると、今この時期に他の誰でもない、この僕に役を任せてもらえたということを大切に考えようと思ったんです」と引き受けた経緯を明かした。

プレーシーンの前には、実際に「横田さんにお会いしてスイングを見ていただいたり、選手時代や闘病生活当時のことを伺ったりしました」といい「役を演じる上ですごく貴重な時間を過ごせました。

間宮祥太朗が元阪神横田慎太郎さん演じ「奇跡のバックホーム」ドラマ化、オファー悩んだ心境吐露 - ドラマ : 日刊スポーツ


 


▼横田慎太郎さんは現在You Tubeでも活躍中

横田慎太郎さんは2021年の4月に古巣の大先輩に当たる川藤幸三さんと一緒にYouTubeチャンネル「川藤部屋 川藤幸三&横田慎太郎」を開始しています。
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