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キニナル記

その時気になったものを完全主観で綴ります。

ドラフトの結果を踏まえて…今オフのFA補強・戦力外はどうなるの?【阪神タイガース】

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優勝争い真っ只中の阪神タイガース
その阪神を支えているのが2020年のドラフト1位の佐藤輝明選手、2位の伊東将司投手、6位の中野拓夢選手です。

3人ともルーキーとは思えない活躍でレギュラーを獲得したのが躍進の原因ですが、2021年ドラフトはどうなったのでしょうか。

ドラフト指名された選手の紹介や、今後の展望についてまとめてみました。


 


▼1位はまさかの…来季に期待が高まる指名選手たち


【ドラフト1位 森木大智(もりき だいち) 投手(右投げ)】
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最速154kmのストレートを投げ込む右の豪腕。変化球の質・精度も高く、日本球界を背負って立つ投手になる可能性を持った、総合力の高い本格派右腕。

1位指名で同じ「高校BIG3」の一角である小園健太投手を指名も抽選でハズレ。そこでハズレ1位として森木投手を指名し、見事獲得しました!
高知県といえば元阪神タイガースのレジェンド・藤川球児さんもTwitterでエールを送っていました。

【ドラフト2位 鈴木 勇斗(すずき ゆうと) 投手(左投げ)】
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最速152kmのストレートを投げ込む力投型左腕。指にかかった真っ直ぐは威力十分で、打者を圧倒できる。スタミナも十分で先発ローテーションの一角を狙える好投手。

【ドラフト3位 桐敷 拓馬(きりしき たくま) 投手(左投げ)】
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最速150kmの直球を誇る本格派左腕。投球フォームが安定しており、コントロールも良く直球の球威も抜群。完成度が高く、自分の投球術を持っているので、ゲームメイク能力に長けており、1年目から一軍で勝負できる好左腕。

【ドラフト4位 前川 右京(まえがわ うきょう) 外野手(左打ち)】
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名門校で1年生から中軸を任された高校野球界トップクラスのパワーを誇る左の大砲。大きな体格から放たれる飛距離は魅力的で、どの方向にもホームランを打つことのできる将来の中軸候補。

【ドラフト5位 岡留 英貴(おかどめ ひでたか) 投手(右投げ)】
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サイドスロー気味から繰り出す直球は威力十分のパワーピッチャー。ボールの強さが持ち味でMAXは150km。コントロールも良く、貴重な即戦力のリリーバーとしての活躍が期待できる。

【ドラフト6位 豊田 寛(とよだ ひろし) 外野手(右打ち)】
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逆方向への長打が光る強肩強打の外野手。積極的な打撃が魅力だが、守備、走塁能力も高く、安定したスローイングに盗塁技術も高い。貴重な右の外野手として即戦力の働きが期待できる。

【ドラフト7位 中川 勇斗(なかがわ はやと) 捕手(右打ち)】
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二塁送球1.9秒を切る強肩強打のバランス型捕手。春夏共に甲子園に出場し大舞台での経験を積み、チームを牽引する広い視野を持つ。打撃守備共に一級品の力を持つ正捕手候補であり、将来のチームリーダーとしての役割も期待できる。

育成ドラフト1位 伊藤 稜(いとう りょう) 投手(左投げ)】
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最速150kmを誇る左の速球派投手。テイクバックの小さいフォームが特徴的で、スピードガン以上に感じる直球とスライダーが最大の武器。プロの世界で制球力を磨けば更に大化けする可能性を持った好左腕。

※「””」のコメントは全て球団公式より
プロ野球ドラフト会議2021速報|阪神タイガース 公式サイト


 


▼客観的に見て今回の阪神のドラフトってどうなの?

今回のドラフトはいかがだったでしょうか?
将来のエース候補を指名し、ローテーション投手が伊藤将司投手と故障がちな高橋遥人投手だけだった阪神に2人の即戦力級の投手が加入。及川投手も含めた先発枠争い、そして中継ぎ枠争いも加熱していきます。

また、5位で獲得した岡留投手もスリークォーターから繰り出す力強いピッチングで中継ぎとしてフル回転してくれそうです。

4位で前川右京選手を獲得して、井上選手とともにスラッガー候補としての活躍が期待できそうです。
6位の豊田選手は社会人を経てますので、ここ数年での活躍がキーになります。

7位の中川捕手を含めた甲子園を沸かせた選手の指名も嬉しい充実ドラフトになったのではないでしょうか?

育成1位の伊藤投手も変則左腕枠として活躍して欲しいですね。


さて、各野球評論家の阪神タイガースのドラフトの評価を見てみましょう。

そこそこ良かった球団としては、外れ1位で評価の高い左投手を獲得できたヤクルト、将来楽しみな素材型の森木と、即戦力の左投手を2枚獲れた阪神、即戦力を6人も指名したオリックスあたり。

腕利き元スカウトが「2021ドラフト診断」 文句なしのSは西武、最低評価は野手偏重の中日 | 東スポのプロ野球に関するニュースを掲載
津高宏氏

来季も見据えた補強となり、矢野監督は「いいドラフトができた」と満足げ。「森木が残っていた流れからトータル、左補強できてとか、岡留も取れてか全体的な流れが良かった」と総括した。

巨人は「90点以上」阪神は森木指名で全てが奏功 ドラフト総括【セ・リーグ編】/野球/デイリースポーツ online
デイリースポーツ

やはり、高知高・森木大智投手を獲得できたことが大きい。「個人的には高校生投手の中では森木投手が一番いいと思っていました。小園投手も完成されています。今すぐに1軍だったら小園投手。でも長い目で見るならば、森木投手の方が他の投手たちを追い越していく要素があると思っています」。近年は高校生を中心とした指名だったが、オリックス同様、前年指名とのバランスの取れた指名となった。

楽天、ロッテは"サプライズ指名"ではない? ドラフト会議、各球団の狙いの本質 | Full-Count - (3)
野球解説者の野口寿浩

「計算していたのか、ラッキーだったのかわからないが小園を外して高知高の森木大智を指名でき、2、3、5位は即戦力投手で固めた。2位の創価大の左腕、鈴木勇斗、3位の新潟医療福祉大の左腕、桐敷拓馬は評価の高かった投手。4位では甲子園組で地元関西の智弁学園の前川右京外野手、7位でも甲子園組の京都国際高の中川勇斗捕手を指名したのは評価できる。それでも70点と採点を下げたのは森木の未知の部分。

ノムさん“側近”元ヤクルト編成部長がドラフト成否を採点…「戦略型と独自路線型。90点は西武と日ハム、60点は楽天、ロッテだ」(Yahoo!ニュース オリジナル THE PAGE)
松井優典

ずばり“85点”。今年のドラフト会議で、阪神はおおむね満足のいく結果が得られたと思います。さすがに佐藤輝明(1位)や伊藤将司(2位)、中野拓夢(6位)といった、文字どおり「即戦力」を獲得できた昨年には及ばずとも、今、チームが抱えているウィークポイントを踏まえた、戦略性のある指名ができたのではないでしょうか。

〈気になる採点は?〉藪恵壹は阪神ドラフトをどう見たか 「森木は球界を代表するエースになれる逸材」「今回一番驚いたのが…」 - ドラフト会議 | プロ野球 - Number Web - ナンバー
藪恵壹


 


▼戦力外が追加される?ドラフトの影響考察

阪神は今オフに以下の選手が引退・戦力外通告を受けています。

俊介 外野手
桑原謙太朗 投手
中田賢一 投手
岩田稔 投手
石井将希 投手
伊藤和雄 投手
荒木郁也 内野手
※藤谷洸介 内野手
鈴木翔太 投手

※は育成契約

支配下で考えて7人
投手5人
内野手1人
外野手1人
になります。

2021年のドラフトでは
投手4人
外野手2人
捕手1人
となりました。

年齢層で見てもベテランが引退し、高卒選手の指名になっているため若返りが進んでいます。
岩田投手、石井投手の代わりの左腕も2名獲得。
ウィークポイントを補いつつ、将来性にも期待が持てる指名となっています。

ただ、7人が退団し7人指名したのでプラスマイナスはゼロ。
支配下の枠は69のままです。

来年小野寺選手のように育成から這い上がってくる選手のためにも、もう1つは枠を空けたいところ。

スアレス投手のメジャー行きの可能性や、梅野捕手のFA移籍の可能性もありますが流動的です。
また他球団のFAでもカープの大瀬良投手や久里投手といった先発タイプや、ソフトバンクの嘉弥真投手・中日の又吉投手や祖父江投手といった中継ぎタイプもいます。特に移籍に伴う金銭補償などが発生しない「Cランク」とみられる又吉投手は人気になる可能性も高く、阪神の中継ぎエースの補強ポイントにも合致します。

こうした動きを考慮するならもう1枠の確保が必要になるかもしれません。
追加での戦力外やトレードなどドラフトを踏まえた動向に今後注目が集まっていきます。